薪ストーブだけでなく、キャンプなどで使う薪を自分で作ることが密かなブームになっているようですね!
こんな便利な時代に、あえて手間をかけて自分で薪を割るって何か贅沢じゃないですか?
そんな手間暇かけて作った薪の炎は格別です!
でも、初心者の人だと、何を用意したら良いのか分からなかったり、刃物を振り回すので、怪我が心配と思っている人もいるのではないでしょうか?
ということで、今回は、そんな方のために、薪割りに最低限必要な道具から薪割りするときのコツ、怪我をしないコツをお伝えします。
第4回で学べる事
● まず最低限どんな道具が必要?
●斧を振るときの手順は?コツってあるの?
●危なくないの?怪我しないためのポイントは?
目次
1.薪割りのコツ ー 初心者に最低限必要な道具
最初からチェーンソーなどを準備して、自分で木を切るところから始めるのは、結構ハードルが高いと思います。
そんな時は、玉切りされた木(丸太)を入手しましょう。
丸太なら、最低限の道具を準備するだけで自分で薪を作ることができるので、初心者の方やアウトドアで薪を作りたい人にはオススメです!
とりあえず、最低限必要な薪割りの道具は以下の3つです。
最低限必要な道具
● 斧
●薪割り台
●手袋
1)何はともあれ『斧』
薪割りするには、斧がないと始まりません。
太めの丸太を割るには両手で振る大きい斧(写真左や中央のような斧)、細目の丸太や薪を更に細く割るときは片手で振る小さい斧(写真右のような斧)があればOKです!
薪割り用斧の選び方とオススメの3本を紹介しています。
2)これも重要『薪割り台』
薪割りするときは、上の写真のように『薪割り台』の上に丸太を置いた状態で斧で割ります。
薪割り台が無いと、斧の衝撃が地面に逃げてしまい割れにくくなります。
さらに、斧の刃先が地面に当たると刃先を痛めてしまうので『薪割り台』は必須です。
3)意外と重要な『手袋』
そして、意外と重要なのが『手袋』です。
手袋は、革手袋でも、手のひらにゴムがコーティングしてある作業手袋でもOKです。
手袋があると、割った薪を持つときに怪我を予防してくれますよ!
因みに、僕は、斧を持つときのグリップ力が上がるので、上の写真のようなゴムコーティングしてある作業用手袋をよく使ってます。
2.薪割りのコツ ー 基本の手順
ここからは、薪割りするときの一連の流れと、上手く割るコツをご紹介します!
1)薪割り台の上に丸太をセット
薪割り台に丸太をセットするときのポイントは、右上の写真のようにセットすること!
左上の写真のように、薪割り台の手前側に丸太を置くと空振りした時などに怪我をし易いので、右上の写真のように薪割り台の中央から奥側に丸太を置くようにしましょう!
奥側に置いておくことで、上の写真のように斧が誤って丸太を外しても、斧は薪割り台で止まるので怪我をしにくくなりますよ!
2)薪割り台の前に肩幅に足を開いて立つ
薪割り台の前に立つときは、斧の柄の長さ+腕の長さ分距離を取って、足を肩幅に真横に開いて立ちます。
※足を前後に開いて立つ姿勢は、踏ん張り易いメリットありますが、空振りした時に斧が前足に当たる可能性があります。
薪割りに慣れるまでは、真横に開いた方が怪我しにくいですよ!
3)斧を振り上げる
斧を振り上げるとき、斧頭が重いので、上の写真のように利き手で斧頭のすぐ下を持ち、反対の手で斧の柄の端を持つようにすると持ち上げやすいです!
そして、頭の上まで斧頭を振り上げるときに、聞き手をスライドさせ斧の柄を持つようにするとスムーズに持ち直すことができます!
4)丸太をめがけて、斧をまっすぐ振り下ろす
振り下ろす瞬間、斧の柄を強く握ります。
そして、腕の力だけでなく、体全体を使って斧を下に引っ張るようにすると勢いよく振り下ろせますよ!
5)斧を振り下ろすのと同時に、ひざを曲げて腰を落とす
斧を振り下ろすのと同時に、ひざを曲げ腰を落とします。
こうすることで、腰を痛めにくく、そして斧をまっすぐ下に打ち付け易くなります!
そして、丸太を割るイメージではなく、斧で薪割り台を叩き付けるイメージで振り下ろすと良いです。
6)斧の刃先が丸太に当たる瞬間、斧の柄をグッと強く握る
斧が丸太に当たった瞬間、斧の柄をグッと握ります!
そうすると、斧の衝撃力が上がるような気がします。
きっと、パッカーンと気持ちよく割れるはずです!!!
おまけ)割れずに斧が丸太に刺さってしまった場合…
ま、気持ちよく割れることばかりでなく、丸太に斧が刺さってしまうこともよくあります。
そんな時は、
慌てずに下の写真のように、片手で丸太を押さえ、逆の手で斧の柄の端の方を下側にグッと押すと外れます!
3.薪割りのコツ ー 斧の振り方のポイント。NG例とOK例を比較。
斧を振るとき、僕が重要ポイントだと思っている事をこっそり教えます。
1)斧の握り方のOK/NG例
【NG例】
これは、NGの斧の振り方。腕を振り上げた時にワキが開いてしまっている場合です。
ワキが開いてしまっていると、斧の狙いが定まらず、力もうまく伝わらないんですよ!
【OK例】
次は、OKな例。斧を振り上げ・振り下ろすときにワキを締めています。
ワキを締めると、狙ったところに斧が当り、力も斧頭に一点集中するので渾身の一撃を振るうことができます!
ポイントは、ワキを締めること。これです!!
薪割りしていて、狙ったところに斧が当たらない人、力が入らず上手く割れない人はぜひ、ワキを締めることを意識してやってみてください!
きっとパッカーンと気持ちよく割れるはずです!!
2)斧の振り下ろし方のOK/NG例
斧を振り下ろすときは、斧頭をまっすぐ下に叩き付けるイメージ。
このイメージを図にするとこんな感じです。
写真の点線矢印が、斧頭が通る軌道を示しています。
左がOKな例、右がNGな例。
違いが分かりますよね?
左のOKの方は、斧頭の軌道がまっすぐ下に向かっています。
一方、右のNGの方は、斧頭の軌道が弧を描くようになってしまっています。
NGの方だと、空振りした時などに斧頭が自分の足をめがけて飛んできてます。
自分の足を割ってしまうことになるので、注意しましょう!
まとめ
最低限必要な道具
『斧』、『薪割り台』、『手袋』
薪割りする時のポイント
斧を振り下ろす時はワキを締める。
薪割り台を叩き付けるイメージで、まっすぐ下に振り下ろす。
弧を描くように振り下ろすのはNG。
おまけ)
薪割りした時、下の写真のように割った薪が勢いよく吹っ飛ぶことがよくあります。
吹っ飛んできた薪で怪我をすることがあるので、自分の足元はもちろん、周囲に人がいないことを十分確認しましょう!
子供と一緒に薪割りする時などは、特に注意してくださいね。
次回は、節などがあって割りにく木の割り方のコツについて紹介します!